2.優良農地探しはどうすればいいのか

農業の基本はどこから始まるのか。それは「土」である。土の何が基本なのか。「土の中の生物性と根の張り」である。これはどのような栽培方法にも共通した基本である。植物工場でも養液栽培でも水耕栽培でも同じなのである。土が水に変化したとしても、水の中の生物性と養分である。どこから始めるのがいいかというと、土から始めることがおすすめである。

農業で生計を立てたいという方はまず必要になるのが「農地」である。兼業で農地を持っていたとしても、小面積しかない場合が多数である。農地はどうやって探せばいいのか。どういう農地なら良い農地と言えるのか。農業初心者にこれが判断できるだろうか。これはとても難しい知識と技術を必要とする。戦国時代、何のために戦争をしたのか。良い農地を奪い合ったのである。今では考えられないが、良い農地がいかに少ないかである。良い農地にする技術は不可欠なのである。

農業は高齢化や耕作放棄、休耕田など大きく様変わりをしている。その中でも稲田は大量にある。米作をやめた人がとても多い。利益にならないからである。買ったとしても借りたとしてもとても安い。畑地は少ない。換金できるからである。利益になるのである。畑で野菜を作りたいと思い、畑地を探しても入手をすることは大変に難しい。

それなら、もっともコストの安い稲田を畑地にしたらどうなのだろうか。しかしここにも大きなハードルがある。稲田を畑地にするには技術が必要になってくる。しかも、その技術とはいうのは一般的には存在しない。稲田を耕して畑にすれば作物がスクスク育つというわけではないのである。稲田はもともと水田、畑は真逆である。余分な水分が多すぎてはダメなのである。

稲田を畑地にできる技術があれば農地の拡大にはまったく困らないということになる。育成塾ではこの技術を指導する。