7.初期生育と最生長期

作物を育てて利益を得るには育てるポイントというのがある。今までの農業は天候に左右される。病虫害に左右される。連作障害に左右される。薬剤による生理障害に左右される。そしてもっとも大切な生長期は何もしない。これでは仕事になっていない。栽培で利益を出すことなど不可能に近い。今までの農業は最初に多すぎる肥料を投入し、マルチをしたらほぼ途中生育にすることは消毒と液肥を与える程度である。

生き物を育てるということは、人間が手をかけて育てるわけである。育てる人間が何を考え、何をするかで結果は大きく違ってくる。植物だろうと家畜だろうと、生き物が成長していく時には多くの困難に出会うことは避けることはできない。その困難を乗り越えるために育てる人間が何をしてあげられるかである。

作物には二つの大きな生長期というのがある。一つは初期生育である。もう一つは最生長期である。初期生育というのは種をまいて芽を出し、双葉が出て、茎葉が育っていくまでを言う。苗で定植した場合は苗についている根が土に根を張って新葉が出てくるまでを言う。これは誰でも分かる。それなら最生長期はいつなのか。これが分かる人はとても少ない。人間でも小学5年生から中学3年までは誰でも肉体的に大きく成長する。作物にもそういう時期がある。この最生長期が勝負時になるのである。収量と品質をあげたければ、ここがポイントになる。ただ黙って見ているだけではダメなのである。

育成塾ではこの最生長期に何をすれば良いのかを指導する。やることをやれば日、一日の生長が見えるようになる。年収1千万円の収入を確実に実現できるかどうかはすべてここにポイントがある。