1.農家の平均年収300万円を
どうやって3倍増にできるか

農家の平均年収は300万円と言われている。それと同じ考え、同じ方法で農業をやったとしたら、年収300万円を超えることは難しいということである。さらに厄介なことにこの年収300万円の中には長年農家をやっている人も含まれるということである。年数を経たら、収入が増えて豊かになれるということではないことを証明している。

年収1千万円を実現するということは、それだけで旧来の農家所得の3倍を達成したことになる。それは簡単なことだろうか。今までの農家と同じ考え、同じやり方では収入増にならないとしたら、考え方ややり方を変えなくてはならない。どこをどのように変えればいいのだろうか。

農業にはいろいろな栽培方法がある。特に施設栽培は植物工場を始めとして多様化している。新規就農する方で、いきなり高収量トマトの養液栽培から入る方も少なくない。高額の投資になり、最初から大きな負担を背負うことになる。高収量のトマトが収穫できたとしても、利益がどれくらい残るのかである。高収量ということは、収穫の人件費も必要になってくる。

年収1千万円を目標にしたとしたら、大切なのは売上げではなく利益である。それを実現するために投資は何がどれくらい必要なのかである。「最低の投資で最高の利益を上げる」方法が必要になってくる。その方法を開発しなくてはならない。

年収1千万円は何年で達成するのか。これもとても重要である。旧来の農家は何年経っても平均年収300万円である。それを突破するためには最短期間で年収1千万円を達成することができる技術が必要になってくる。栽培技術だけではまだ足りない。農業は労働力という大きな問題がある。忙しい時と暇な時の差がとても大きい。労働という問題を解決するには栽培する作物の選択が重要になってくる。

年収1千万円を実現するには高いハードルがいくつもある。知識だけではなく、ハードルを超えることができる技術も要求されるのである。育成塾の最終目標である。